「大人」の選択 (6/28山羊座満月と西野監督)

「本意でなかったが、他力を選んだ。1次リーグ突破のため、究極の選択だった。」

「選手たちはそれを全うした。いかなるブーイングにも負けずに、状況をキープした。それは私のメッセージを忠実に、選手たちは、遂行してくれた。」


「決勝リーグに進む」という目的のために、後半、時間を稼ぐ戦い方をしたことに

賛否両論あるようですが、占星術の視点でみると、山羊座土星の絡む満月らしい、

とても大人の選択でした。


今回の満月図には、「目的を達成するために、心押さえつけられる体験をする。」

ことが示されています。


不動宮の軸が出来ており、それは重苦しい選択です。


アセンダントのルーラーは、戦いの星、火星で、

それは水瓶座で天底に位置しています。


火星は逆行中で、ドラゴンテイルが共にあります。


心の温度が感じられない、機械的で冷酷な感じすらあります。



ひとことで言えば、ドラゴンテイルは「邪道」

その戦い方は、(スポーツマンシップという意味では)

歓迎されるものではありません。



「アグレッシブに戦ってきた中で、あのようなプランは全くなかったです。選択を迫られた中で、選んだのは他力...だった。自分の心情としては不本意です。でも、選手に遂行させました。」



消極的な戦い方を選択した一方で、西野監督は、試合後の25分間の会見中にも、「アグレッシブに」「攻撃的に」との言葉を、繰り返し口にされていることに気が付きます。



「自分のスタイルというのが、まあ、みなさんどうお感じになられているかわかりませんが、攻撃的というか、強気というか、やはり強い選択を選手達にも選べと。」



西野監督は、牡羊座の満月生まれ。そして牡羊座1度の水星をお持ちです。率直な発言ままの、とてもアグレッシブな生まれの方です。最後まで諦めない、粘り強さのある方です。


今回のような戦い方は、本人にとって「不本意」以外のなんでもないことが、ホロスコープからみてとれます。



そして、6/28の満月図と、西野監督の出生図を重ねますと、

浮かび上がるは活動宮のグランドクロス。



しかもこれ、どちらもライツ(月と太陽)で出来ているのです。

お互いがお互いの「メンツ」をかけて「ガチ」している。の図。



満月図は、「歓迎されなくていい、目的のためにやれ」と主張し、

西野監督は「アグレッシブに、諦めずに」戦いたいと主張します。



「これは不本意です。本当に。」

・・・とまで言う、この会見のトーン、重苦しいですよね、本当に。



この会見には、占星術上、もっとも葛藤が大きい形といわれる、

グランドクロスがあらわれていて、みていて胸が苦しくなります。



(葛藤の・・・結果)

ブーイング覚悟で、

リスクを背負い、

成果を形にするために、

自分の役割を自覚し遂行する。



これは山羊座=大人のかっこよさ。



山羊座土星時代(2017年12月〜2020年3月)を生きる

ヒントが満載で、ほんとうに艶っぽいな、と思いました。



満月図で、西野監督の太陽は6ハウスに入ります。

「本意ではない」けども、社会の中で、自分が負うべき義務と責任を理解してこその、見事な大人の選択でした。